弊社が扱うサービスについて
ゲノミクス
CXでは、シーケンシングに代表されるDNAを解析する方法に加え、RNAの定量化、ATAC-seqに代表される転写制御領域の解析など、ゲノミクス全般の解析領域をカバーしております。ゲノミクスとは、ゲノムと遺伝子といった遺伝物質を扱う生命科学の分野です。弊社が提供するシーケンシングサービスはゲノミクスを代表する解析技術であり、これにより読み取った配列情報から生物の遺伝子の構造や機能、疾患の原因遺伝子の特定などが可能となります。ゲノミクスは時代と共に進歩しており、次に説明するバイオインフォマティクスもこのゲノミクスに欠かせないものとなっております。
バイオインフォマティクス
CXはゲノミクス研究の中核を担うバイオインフォマティクスにも精力的に取り組んでおります。バイオインフォマティクスとは、生命科学と情報科学の融合分野の一つです。DNA/RNAやタンパク質などが持つ情報を、統計学や情報科学のアルゴリズムを用いて分析し、生命現象の理解や疾患の治療法の開発、新規薬剤の開発などに役立てられます。例えば、ゲノム解析、タンパク質構造解析、シーケンス解析、イメージング解析などがあります。
また、バイオインフォマティクスでは、データベースの構築や、ツールの開発も行われています。これらのデータベースやツールを利用することで、生物学的データの統合や解析が容易になり、研究の効率化や精度向上が期待できます。
CXは、シーケンシングに代表されるゲノミクス、バイオインフォマティクスを扱う企業で初心者から上級者まで幅広いニーズに合ったサービスを提供する会社です。
ここからは、弊社が扱っているシーケンシング手法とデータ解析手法について紹介します。
CXが提供する解析技術
CXではRNA-seq、シングルセルRNA-seq、ATAC-seq、Visium FFPEという4種類のシーケンシングサービスを提供しています。それぞれのシーケンシング方法について学んでいきましょう。
シーケンシング解析手法 | 説明 |
RNA-seq | 次世代シーケンサーを用いて網羅的にRNAの配列情報を取得し、対象サンプルの遺伝子の発現量や対象サンプルグループ間の発現量比較等を行います。 |
シングルセル(核)RNA-seq | 1細胞単位でRNA-seqを行うため、転写産物がどの細胞由来なのかを区別しながら解析を行うことができます。そのため、各細胞集団/細胞種ごとに特徴的な発現遺伝子情報の取得が可能です。 |
シングルセルATAC-seq | 1細胞単位でオープンクロマチン領域の遺伝子の発現情報を取得します。それにより、各細胞集団/細胞種の転写制御メカニズムについて手がかりを掴むことが可能です。 |
Visium 空間的トランスクリプトーム解析 | 病理切片などの組織の微小領域について、位置情報と遺伝子発現情報を同時に取得します。特定の領域における細胞の状態・機能の理解を可能にします。 |
上記4種類の解析を高精度で行うためにはサンプルの状態が良好でなければなりません。CXではエキスパートがサンプル処理を承りますので、一度ご相談ください。
バイオインフォ解析方法
CXのソリューション
解析フローは、プロジェクトの目的や扱うデータによって様々です。例えば、scRNA-seqのプロジェクトであれば以下のようなフローで進められます。
![](http://service.cyberomix.com/wp-content/uploads/2023/12/スタートガイド_解析フロー例.png.webp)
各パートで目的に応じて適切なソフトウェアやパッケージによって解析を行い、結果を解釈する必要があります。ドメイン知識に加え、統計学をはじめとする数学、プログラミングやソフトウェアへの習熟度など多くの知識が求められます。
また、最近は機械学習の進歩もあり、新しい解析手法やソフトウェアが開発されています。新しい技術へのキャッチアップも必要となります。
CXでは上記のツールを用いてデータ解析サービスを提供しています。また、解析に利用するソフトウェアの使い方や最近の注目トピックなど、データ解析に関するTipsも随時更新していますのでチェックしてみてください。
お困りの方へ
CyberomiXでは、エキスパートがライブラリー作成などの実験からバイオインフォマティクス解析までトータルソリューションを提供しています。プロジェクトの目的、予算、細かいニーズなどに合わせ最適なプランでサポートいたしますので、まずはお問い合わせください。